【読売新聞】 ギリシャやブルガリアと隣り合う「マケドニア」が今年、国名を「北マケドニア共和国」に改めた。アレキサンダー大王ゆかりの古代マケドニア王国の旧領などを有するギリシャが、長年反発してきたことが背景にある。国内でも規模は異なる
さいたま市の吉田一郎市議は19日の市議会本会議で、車いすを使っている伝田ひろみ市議を「ブルジョア障害者」などと表現し、審議が一時紛糾した。新藤信夫議長は本会議休憩中に本人に厳重注意した。 発言が出たのは、「市心身障害者医療費支給条例」の一部改正案に対する賛成討論。吉田氏は討論で、支給に所得制限を設ける改正に賛意を示した上で、伝田氏を念頭に「ここにも年収1354万5000円の車いすの方がいる。ブルジョア障害者」などと発言した。 発言後、吉田氏は記者団に「確かに品がない言い方。申し訳ない」と述べた。伝田氏は「侮蔑的な表現で障害者差別につながる」と不快感を示した。 吉田氏は2月の委員会審議でも、市側答弁者に「首つって死ね」などと発言し、問題視された経緯がある。 市議会9月定例会は同日、市立小中学校のブロック塀撤去費用などを盛り込んだ一般会計補正予算や、2017年度一般会計決算など35議案を可決・
熊本県八代市の県営荒瀬ダムの撤去工事が今月下旬に完了した。 本格的なコンクリートダムの撤去は全国初となる。悪臭や水質悪化の要因となっていたダム湖が姿を消して球磨川に清流が戻り、生物の種類も増えた。地元住民らは「ダム撤去の町」を掲げて地域おこしに乗り出した。 ◆悪臭解消 ダムがあった場所から約100メートル下流に住む下村勉さん(88)は「長年悩まされた悪臭と騒音から解放された」と喜ぶ。 少雨の夏場は放水されずにダム湖はよどみ、悪臭が屋内まで流れ込んだ。雨の多い時には、放水のたびに窓が音を立てて揺れた。ダム湖に堆積(たいせき)した汚泥による環境悪化などから、地元で撤去を求める声が高まり、潮谷義子知事(当時)は2002年、ダム撤去を表明した。 撤去工事で悪臭と騒音は解消された。県荒瀬ダム撤去室によると、撤去工事が始まった12年以降、県がダムの上下流4か所で行った水質調査で、汚染の指標となる生物化
横転したトラック(奥)の荷台から逃げた牛(24日午前6時35分、熊本市北区の九州自動車道で)=熊本県警高速隊提供 24日午前4時頃、熊本市北区植木町の九州自動車道・植木インターチェンジ(IC)―熊本IC間の下り線で、成牛の肉用牛8頭を乗せた4トントラックが横転した。 うち5頭が荷台から逃げ出し、1頭は約1キロ逆走して大型車2台と衝突して死んだ。 熊本県警高速隊によると、通行車両から「牛が徘徊(はいかい)している」と110番があり、駆けつけた同隊員とトラックの同乗者が付近を捜した。3頭は近くにいたが、死んだ牛を含めて残る2頭が現場を離れたため、回収を終えるのに約1時間40分かかった。 現場は片側2車線の直線。トラックの男性運転手(58)が打撲を負って軽傷。トラックは山口県内の畜産農家から、鹿児島県姶良市の家畜市場に向かう途中で、牛は競りにかける予定だったという。 事故の影響で、同区間の下り線
首都圏や関西の手作りパン職人たちから注目を集める小麦農家が熊本県菊池市にいる。 東博己さん(51)で、自家製粉する小麦粉は次々に引き合いがあり、新規契約に対応できないほどだ。九州産のパン用小麦がブランド化する日も遠い夢ではなさそうだ。 東さんは、同市で江戸時代から続く農家の7代目。父・信博さん(81)は、この地域の有機農業の先駆者でもある。耕作地は、離農者などから借りた土地も合わせて市内に計16ヘクタール。製粉も従業員と一緒に全て自分たちで行い、毎年30トン弱の小麦粉を出荷する。 農業から離れた時期もある。20代の頃から養豚を手がけていたが、資金繰りに失敗し、廃業。1990年代末には、市内の精密機器会社で3年間、サラリーマンも経験した。単調だったが、経営のことを考えずに済むのは気が楽だった。 しかし、父の取引先だった有機食材を扱うレストランの経営者から、「後継者のいない農家とは契約せんぞ」
ICチップ付き免許証の読み取り機器。カードリーダーに免許証をかざすと、記録情報が画面に表示される(画像は一部修整しています) 運転免許証の偽造を見破れるとして、2007年から切り替えが進められている集積回路(IC)チップ付き免許証のデータ照合機能が活用されていない実態が、読売新聞の取材でわかった。 システムを開発した警察庁は、銀行口座開設や携帯電話契約時に本人確認に使われることを想定していたが、企業側に活用の要請をしていなかったためだ。IC化でこれまでに国民が負担した交付手数料の値上げ分は300億円以上で、同庁は「活用に向けた対策を検討中」としている。 ICチップ導入の背景には、偽造免許証で開設・契約された口座や携帯電話が、振り込め詐欺などに悪用されてきたことがある。 かつては、クレジットカードも偽造が相次ぎ、日本では00年頃からカードのIC化が始まった。情報を暗号化するため偽造は困難で、
【ローマ=青木佐知子】AP通信などによると、ローマ法王フランシスコは、19日に世界16か国で出版されたカトリックのイエズス会系雑誌のインタビューで、教会はこれまで同性愛や中絶の禁止といった「狭量な規則」にこだわり過ぎてきたとの見解を示した。 法王は「重傷を負った人に、コレステロール値や血糖値を尋ねても無駄だ。まず傷を癒やすべきだ」との比喩を用いて、細かい規則にとらわれるより、救いを求める人に慈愛の心で接することが重要だと指摘。その上で、「新しいバランスを見つけなければ、教会の倫理体系は砂上の楼閣のように崩れ落ちるだろう」と警鐘を鳴らした。 法王は7月、「もし同性愛者が神の道を求め、善意を持っているのなら、私は裁く立場にない」と発言し、波紋を呼んだ。一部のカトリック信者の間では、法王が就任後、中絶反対などを明言していないことへの不満があり、今回の発言も議論を呼びそうだ。
日本維新の会は5日、国会内で政策調査会合同部会を開き、道州制や環太平洋経済連携協定(TPP)交渉など重要政策について、国会議員による意見交換を始めた。 党内では重要政策をめぐり、橋下共同代表に近い「大阪維新の会」系議員と、石原共同代表に近い「旧太陽の党」系議員の間で意見の対立が目立ち始めている。同党は10月中旬に橋下氏らを交えた「合宿」を開いて意見の一致を目指す方針だが、対立解消は難しいとする見方も出ている。 意見交換は2日間の日程で行われる。5日は道州制や消費税率引き上げなどを取り上げた。 党の基本政策「維新八策」にも掲げられている道州制の議論では、大阪が地元の松浪健太衆院議員が、道州制を明治維新になぞらえ、「反対するのは『幕府』だ。幕府に残りたい人は維新の会にはいないはず」と主張した。「維新の会はその実現のために作られた政党だ」とも訴えた。 ところが、旧太陽の党系議員からは「将来的に道
取手一―水戸工 6回裏無死満塁、水戸工・小室が走者一掃の先制3塁打を放つ(捕手・谷田部)(水戸市民球場で) 夏の高校野球県大会は8日、1回戦12試合が行われた。鹿島学園は投打がかみ合い快勝、つくば国際大は2本塁打などでコールド勝ちした。キリストと下館工はサヨナラで次戦に駒を進めた。9日は1回戦の残り12試合が行われ、12日から2回戦が始まる。 ■那珂の小田部、完封 那珂は初回、宇留野の2点適時打で先制。小田部が被安打5、完封で守りきった。波崎は打線がつながらず、三塁を踏めなかった。 水戸工は六回無死満塁から小室、梶山の連打で4点を奪うと、君嶋が無四球完封した。取手一は攻略の糸口を見いだせなかった。 ■山野辺が10奪三振 磯原郷英は打線がつながり、先発山野辺も10奪三振無失点の快投。投打がかみ合った。高萩清松は序盤の好機に攻めきれなかった。 キリストは1点を追う九回、一死から重盗。小柴の犠飛
子育てや安産に御利益があるとされる熊本県湯前町の潮(うしお)神社や近くの公園で29日、「ゆのまえ潮(うしお)おっぱい祭り」があり、家族連れなど約3000人でにぎわった。 同神社は地域で「おっぱい神社」として親しまれており、6年前、地元有志が祭りを始めた。 この日は観光客や住民らが神社に乳房をかたどった供え物を奉納し、子育てや安産を祈願。近くの公園では、哺乳瓶に入った50ミリ・リットルの牛乳を飲む競争や赤ちゃんのハイハイ競争が行われ、観客から笑い声や歓声が上がっていた。乳房をかたどった約1300個の餅投げもあり、会場を訪れた人たちが奪い合っていた。 実行委員会委員長の竹下裕一さん(46)は「祭りを湯前町の活性化につなげていきたい」と話していた。
江戸時代末期に開業し、営業を続ける写真館としては国内最古級とされる熊本市の「冨重写真所」が今年で開業145周年を迎え、9日から記念展を開く。 西南戦争(1877年)で焼失する前の熊本城の天守閣や著名人らの写真のほか、写真草創期に使われていた機材など計約80点を公開予定。4代目の冨重清治さん(64)は「当時の息吹を感じてほしい」と話している。 冨重写真所は、国内初のプロカメラマンで坂本龍馬の肖像写真で知られる上野彦馬(1838~1904年)に師事した福岡県柳川市出身の冨重利平(1837~1922年)が、1866年に地元で開業。71年、明治政府からの招きを受けて熊本に移転した。 西南戦争で写真所は焼失したが、利平は写真機材、現代のネガにあたるガラス原板を大八車で持ち出し、貴重な機材や記録はその後も代々大切に引き継がれてきた。焼失した年に再建された木造2階建ての建物は、現在も店舗として使われてお
イ草生産が盛んな熊本県八代市鏡町で恒例の「ふる郷(さと) 愛鏡祭」が22日、市鏡支所などで行われ、「畳投げ大会」などで盛り上がった。 愛鏡祭は、市やJAやつしろなどでつくる実行委員会が毎年開催。名物イベントの畳投げ大会は、一般男性が1畳(約10キロ)、一般女性と小中学生が半畳(約5キロ)の畳をどれだけ遠くに飛ばせるかを競った。 計39人の参加者は気合を入れて、畳を頭上に掲げて投げたり、回転させて投げたりしていた。1位記録は一般男性が12メートル43、一般女性6メートル47、小中学生5メートル60だった。一般男性の1位は、サッカーJ2・ロアッソ熊本の元GKで、スタジアムDJの小林弘記さん(33)(熊本市)。ロアッソのPRで会場に訪れていた小林さんは「ロアッソのことに興味を持ってもらう人が一人でも増えたらうれしい」と喜んでいた。
大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」(東京都大田区)が東日本巨大地震の発生直後から被災地の岩手、宮城、福島、茨城県のホテルで宿泊客に対し、天災時の損害賠償請求を放棄することを求めた誓約書へのサインを義務づけていることがわかった。 消費者庁企画課は「ホテルの都合で宿泊者に一方的な不利益になる条項は問題」としている。 同社の誓約書は、「天災による宿泊時の被害、損害等の自己責任について」と題したA4判の文書。文面には「天災による被害、損害を被っても自己責任であり、貴ホテルに対して損害賠償請求を行うことは一切ありません」と記され、チェックインの際に署名しないと宿泊を断られる。地震発生後の12日から実施している。岩手県内にある同チェーンのホテルの従業員は「本社の指示で地震の直後からサインがないとだめになった」と説明する。 消費者契約法では、事業者の損害賠償の責任を免除する条項や消費者の利益を不当に
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