昨日は、高校生にとって親から性に関する知識を得ることはほとんどないことを紹介しました。今日は、そんな高校生が月経や射精という生理現象をどう受け止めているかを紹介します。 男子生徒の2割が射精を恥ずかしがってる 月経に関する調査は多いものの、射精も含めて調査されたものは限定的です。そのうち紹介されることが多いのが、猪瀬優理さんの『中学生・高校生の月経観・射精観とその文化的背景』(現代社会学研究第 23巻 1-18,2010)です。 猪瀬さんのこの論文では、北海道の男子が多い高専の男子と女子校の女子に、月経と射精に関していくつかの質問を行っています。その回答のうち、興味深いものをピックアップしたのが次のグラフです。 ※データの出典は、上述の猪瀬優理『中学生・高校生の月経観・射精観とその文化的背景』(現代社会学研究第 23巻 1-18,2010)。グラフは筆者作成 月経と比べると、射精は汚らわし