千葉県柏市が購入方針を示した柏駅東口にある旧そごう柏店跡地について、1月中にも地権者と売買で正式合意する見通しであることがわかった。市では新年度予算案に購入に向けた経費を計上する考え。柏駅前の活性化に向けた再編構想がこれで大きく動き出す。 跡地は約5220平方メートルで、三井不動産が所有する。旧そごうは1973年に開店。最上階には回転展望レストランを構え、「柏のランドマーク」とも言われた。2016年に閉店した後、駅周辺の通行量の減少が指摘されており、太田和美市長が23年6月に購入方針を表明していた。 市幹部によると、売買の協議はこれまでに計8回ほど実施。すでに金額面で折り合い、建物の取り壊しにも同意した。現在は建物撤去の費用をどちらが負担するかなど合意に向けた前提条件の調整をしている。市幹部は「協議は最終局面。正月明けから前提条件の整理を加速させ、新年度予算案の編成までに握手をしたい」とす