かつて常に盛り上がっていた中国の映画業界が崩れ始めている。 今年に入ってからの中国の映画チケット販売総額は、昨年と比較してなんと22%も減少。この結果は、コロナ後の中国映画市場が2023年に達成した力強い回復から劇的に悪化したことを表している。 今年は、旧正月の連休中の興行収入が11億ドルを突破。地元の超大作『YOLO 百元の恋』(4億7960万ドル)と『飛弛人生2(ペガサス2)』(4億6890万ドル)に牽引され、中国映画業界は好調なスタートを切った。しかし、それ以降は右肩下がり。映画関係者やアナリストは、収益急落の背後にはさまざまな要因が重なりあっていると指摘するが、実際のところ、何が問題なのかは誰にもわかっていない。 「最近、地元の調査報告書を読んだのですが、中国人の映画ファンの平均年齢が22歳から26歳に上がったという内容でした」。最新作『風流一代』が5月のカンヌ国際映画祭で絶賛を浴