7月末での営業終了を決めたホテルグリーンタワー千葉(千葉市中央区)の運営会社「グリーンタワー」(同市美浜区)は21日、東京電力福島第一原発の事故によって海外観光客が激減したことが原因として、東電に損害賠償を請求する方針を明らかにした。 同ホテルは、6月末までの宿泊や宴会の団体予約のキャンセルが約850件にのぼり、損害額は概算で約2億円と見込んでいる。林威樹社長は「原発問題の長期化で少なくとも今後2年は海外からの宿泊客は見込めない。順調だった営業が一変した」と説明。業界団体を通じて被害を受けた他のホテルにも同調を呼びかける考えという。