ブックマーク / mandanatsusin.cocolog-nifty.com (14)

  • 『バクマン。』サイコーの病名は何だろうか - 漫棚通信ブログ版

    あけましておめでとうございます。 さて新年最初に買ってきたマンガは、小畑健/大場つぐみ『バクマン。』6巻(2010年集英社、400円+税、amazon)です。 前巻の発売から二か月。週刊連載は続きが出るのが早いですね。 【以下ネタバレします】 この巻ではマンガ家と編集者の対立などが描かれてて、現実と(ちょっとだけ)リンクしてるような展開をおもしろく読みました。ちゃぶ台返しにならないのがジャンプクオリティなんでしょうけど。 ただし大きく気になるところがあって、どうしてものりきれない部分が。 このマンガ、主人公たちのまんが道につぎつぎと障害が立ちはだかるのですが、今回の敵は「病気」。そしてそれを乗りこえるのが「根性」でした。 入院中の主人公が一所懸命マンガ描くというのはどうなのか。 病院でもマンガを書き続けようとする主人公に対し、友人たちも編集者もそれを応援するか、やめさせるか、悩むわけです。

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    okgwa 2010/01/06
  • 酒井法子とは何だったのか - 漫棚通信ブログ版

    それにしてもNHKの19時のニュースでトップてのはどうなんだ。 一連の事件がどういう結末になるか、だれも知らない時点でもうしわけないのですが、「マンガ的には」酒井のりピーとは何だったのか。 酒井法子の顔、とくにその目がすべて。彼女の目は大きすぎず小さすぎず、まさに微妙なバランスで形成されています。 酒井法子が登場するまでは、日アイドルの目は大きければ大きいほど良いと考えられていました。また日マンガの女性キャラも、ひたすら大きい目をめざしていたのです。 ところが。酒井法子が登場し、その目を見たとき、日人はアジア人として理想の目の大きさを発見したのではないか。 彼女の目のバランスをマンガ化したのは、桂正和。彼が描くすべてのヒロインが、酒井法子です。 1990年代以後、酒井法子が香港、台湾中国で人気になったのも、彼女の顔の造作のためでしょう。わたしは、台湾イラストレーター、陳淑芬/平

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    okgwa 2009/08/10
    あー、納得。
  • マンガのベストテンというのは - 漫棚通信ブログ版

    『このマンガがすごい!2009』(2008年宝島社、552円+税、amazon、bk1)をやっと手に入れました。 ベストテン以外にも読ませる記事がいろいろとあって、楽しい仕上がりのになってますね。家の『このミステリーがすごい!』のつくりが年々ジミになってる印象なのと対照的。 ただしマンガ周辺の状況(雑誌の創廃刊とか、売り上げとか、いろんなスキャンダルとか)をまったくスルーしてるのが、年末にでる=ある種の年鑑としてはちょっとものたりないかな。ま、そういうことは扱わないブックガイド、というポリシーでつくられてるのでしょうけど。 今年の個人的な興味は、すっごい売れたらしい中村光『聖☆おにいさん』と、最近評価が上昇しつつあるツジトモ/綱将也『GIANT KILLING』が、どのあたりにい込んでくるか、というところだったのですが、『聖☆おにいさん』がぶっちぎりの第一位とはこりゃおどろいた。

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    okgwa 2008/12/20
    成立しないよね。ずっと思ってた。
  • 『イキガミ』と『生活維持省』について - 漫棚通信ブログ版

    これまで間瀬元朗『イキガミ』については2回書いてきました。 ●目覚めないネオの物語「イキガミ」 ●『イキガミ』再考 どちらかというと、批判的に言及してますね。 最近『イキガミ』と星新一『生活維持省』の類似について話題になっていますが、先日、あるかたからわたしに、この件に関する意見を求めるメールがありました。 それに対する返答メールをアップしておきます。 ***** ○○○○○様 はじめまして。 ネット上では漫棚通信と名のっております。 下記のメールをいただきました。 「イキガミ」と「生活維持省」に関して わたしの意見を書かせていただきます。 (1)「イキガミ」と「生活維持省」の設定の類似について よく似ています。 ただし、もちろん異なるところもあり、 国家による殺人の目的が違いますし、 殺人の方法も違います。 また、作品から受ける印象が違います。 「生活維持省」社会はじつに静かな感触ですが

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    okgwa 2008/09/16
  • 田中圭一の新境地 - 漫棚通信ブログ版

    田中圭一の新作ふたつがほぼ同時発売。 ●『プリンセス破天荒』(2008年アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング、950円+税、amazon、bk1) ●『サラリーマン田中K一がゆく!』(2008年角川書店/角川グループパブリッシング、980円+税、amazon、bk1) ともに角川系からの発売です。偶然なのか(?)二作に関連性がありまして、前者はゲーム業界を舞台にしたサラリーマンマンガ、「電撃マ王」連載。後者はおもちゃ業界を舞台にしたサラリーマンマンガ、「コミックチャージ」連載。ともに田中圭一の経歴を生かした作品です。 『プリンセス破天荒』は、零細ゲーム開発会社の三人組が、おばかなゲームをつぎつぎとプランニングするお話。 ゲームのアイデアが勝負の作品です。彼らの企画はエロいものだったりエロいものだったりエロいものだったり。宇宙人とかも登場しますので、基的にいつもの田中圭一

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    okgwa 2008/07/13
  • マンガは伝統芸能化するのか - 漫棚通信ブログ版

    「月刊IKKI 」2008年7月号の、相原コージ/竹熊健太郎『サルまん2.0 』最終回読みました。これに関する「たけくまメモ」の記事はこちら。 作者ふたりが失敗と認め、中断のかたちで終了したにもかかわらず、それなりにおもしろい最終回マンガになっているのがなかなかでした。 竹熊健太郎は、マンガの未来はメディアミックスにあり、そこにおもしろさを見いだして遊ぶ余地が残されていると考えています。いっぽうで、マンガはマンガで完結すべきという考え方もやっぱりあります。今にいたっても、原作つきマンガ、映画小説のマンガ化を忌避するひとはいます。 その意味では、『サルまん2.0 』は遅すぎたというより、早すぎたのかもしれません。 さて「IKKI 」7月号で興味を引いたのが、編集長・江上英樹の巻末詞です。竹熊健太郎が京都精華大学特任教授に就任することを受けての文章。 大学・専門学校に於ける“学問としての”漫

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    okgwa 2008/05/29
  • これは盗作とちゃうんかいっ・喧嘩上等篇 - 漫棚通信ブログ版

    ※ブログ記事盗用事件について、漫棚通信が書いた記事のもくじ ※ばるぼら氏によるまとめサイト ※「唐沢俊一まとめwiki 」 ※「ガセとパクリと朝ブドー」 ※「トンデモない一行知識の世界」 ※唐沢俊一氏にパクられ続けた「知泉」氏のお怒りの言葉 唐沢俊一/村崎百郎『社会派くんがゆく!復活編』(2007年アスペクト)を(一部分だけですが)読みました。このには、『新・UFO入門』におけるブログ記事盗用事件についての、唐沢俊一氏の見解が記されています。 もちろん世間一般に向けて言い訳を書いたですので、わたしに対しては謝罪ではなく、むしろ非難がなされています。ここは当事者のわたしとしましても、ひとこと書かせていただきます。 ◆ #1:「無断引用」はやめた? 今回の文章中、唐沢俊一氏は「無断引用」という言葉に代わって、「引用ミス」という言葉を使用しています。 とにかく、引用ミスとはいえ多くの方々に迷

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    okgwa 2008/01/05
    コメント欄の映画上映会でのエピソードが趣深い。
  • これは盗作とちゃうんかいっ・解脱篇 - 漫棚通信ブログ版

    唐沢俊一氏による『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件を発見してから二か月、悩ましい日々が続いてきました。 胃が痛い、頭痛がする、原因もなしに動悸がする冷や汗が出る、朝早く目が覚める、顔や体にフキデモノが出る、欲は減る。そのわりに体重は減らないんだよねえ。 いつかはこの体調不良を打破しなければならないとは思っていたのですが、交渉も決裂しちゃったし、今後もずっと唐沢俊一氏と幻冬舎はわたしを悩ませ続けるでしょうし。 どうしたものだろうと考えておりましたところ、ふと思い出したのが、川崎のぼる/梶原一騎『巨人の星』のあの言葉。 飛雄馬が速球投手としての将来に絶望し、鎌倉の寺で座禅を組んでいたときの僧侶の講話です。 打たれまい 打たれまいと こりかたまった 姿勢ほど もろいものはない 打たれてけっこう いや もう一歩 進んで 打ってもらおう この心境を得たとき、悩み苦しむ人生の森の迷路で、道が開ける

    これは盗作とちゃうんかいっ・解脱篇 - 漫棚通信ブログ版
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    okgwa 2007/08/02
    コメント欄に唐沢本人が通りすがってる。
  • これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇 - 漫棚通信ブログ版

    この文章は以下の記事の続きです。 ●これは盗作とちゃうんかいっ ●続・これは盗作とちゃうんかいっ ●新・これは盗作とちゃうんかいっ ●これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過 ●これは盗作とちゃうんかいっ・途中経過2 ●これは盗作とちゃうんかいっ・だらだら篇 ●これは盗作とちゃうんかいっ・無断引用篇 ●これは盗作とちゃうんかいっ・これは困った篇 お騒がせしております。 『新・UFO入門』ブログ記事盗用事件に関する、わたしと唐沢俊一氏および幻冬舎との交渉は、決裂いたしました。 もう少しで合意できそうな気もしていたのですが、甘かった。最後の最後になって、唐沢俊一氏と幻冬舎は、これまで互いに同意できていた重要項目をチャラにする要求をしてきました。 ◆ わたしの最初の意図とは違いましたが、二か月にわたる交渉の結果、ほぼ同意できていた主要な部分は以下のとおりです。 (1)『新・UFO入門』の幻冬舎社内在

    これは盗作とちゃうんかいっ・決裂篇 - 漫棚通信ブログ版
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    okgwa 2007/07/30
  • これは盗作とちゃうんかいっ・だらだら篇 - 漫棚通信ブログ版

    (前回からの続きです) お騒がせしております。 わたしがブログに書いた記事が、KS氏によってGT社発行の新書に盗用された事件につきまして、KS氏およびGT社との交渉はあいかわらずだらだらと続いております。 なんでこんなイニシャルだらけの文章になっているかといいますと、KS氏とGT社担当者Y氏より、わたしの書く文章に今後固有名詞を出してくれるな、という要望があったからでして、いやね、わたしはそんなことやっても意味ないし、かえってヘンですよ、と言ったんですけどね、これ次回も続けることになるのでしょうか。 さて交渉のほうは、GT社からの連絡があいかわらずのんびりとしてまして、先週なんか一度も連絡がなかったくらいでわたしのイライラはつのるばかりです。7/9に久しぶりの連絡があってわたしから返答して以来、日も連絡をもらえるかと思って待ちかねていたのですが、そうもならず。解決直前なのか、はたまた決裂

    これは盗作とちゃうんかいっ・だらだら篇 - 漫棚通信ブログ版
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    okgwa 2007/07/14
    唐沢俊一と幻冬舎。
  • 漫棚通信ブログ版: これは盗作とちゃうんかいっ

    あー胃が痛い。 昨夕、ソファに寝っ転がって、唐沢俊一『新・UFO入門 日人は、なぜUFOを見なくなったのか』(2007年幻冬舎新書)を、へらへらと楽しく読んでおりましたところ。 自分がかつてブログに書いた記事と、ネタがかぶってるところもあるなあ。ふーん。 アレ? …… アレレレレ? こ、これは、オレが書いた文章と、まるっきりおんなじやんけっっっ!!! はぁはぁ。待て待て。落ち着け。というわけで風呂に入ってからもう一度、過去の自分の記事と見比べながら読み直し。 これは似てるというレベルじゃねえぞっっっ!!! 棒を飲んだよう、というのはこのことかしら。胃のあたりがどーんとしてきて、結局昨夜はもんもんとして眠れませんでした。 『新・UFO入門』のどの部分かといいますと、山川惣治とUFOのかかわりを書いた「第6章 影響を受けた者たち-三島由紀夫と山川惣治」の、「『少年ケニヤ』の原作者もUFOを目

    漫棚通信ブログ版: これは盗作とちゃうんかいっ
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    okgwa 2007/06/05
  • マンガを買う - 漫棚通信ブログ版

    かつてマンガとの出会いは一期一会でした。 出版の情報も、雑誌や新聞の広告しかない時代、マンガを買うには書店での偶然の出会いに期待するしかありませんでした。ですから、毎日のように屋さんに通っていたこともあります。当然店によって品ぞろえが違いますから、複数の書店をチェックするのは基ね。 ちょっと気になるを見かけたら、迷わず買うべし。次に行ったときはそのは「必ず」存在しなくなっています。そこで買いのがしたらもう終わり。 あとから、あんなの出てたんだーと知ることがあっても、さすがに次々と新刊が出ますから、わざわざ注文してまで買うことはそんなにありません。というわけで、根性のないわたしの棚は、欠けてるや巻ばかりです。 20世紀末にアメリカのアマゾンを使用し始め、いやー便利なものができたなあと感心してました。リトル・ニモのコンプリート版とかタンタンの未邦訳モノとかアメコミのTPBとか、けっ

    マンガを買う - 漫棚通信ブログ版
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    okgwa 2007/01/19
  • 続「エマ」 - 漫棚通信ブログ版

    毎晩、コンピュータをたちあげるたびに、コメント欄を見て、うう…とかヘコんでたのですが、皆様の疑問にお答えしようと思いまして。よろしくお願いします。 いろんなご批判をいただきました。 まず、アレはユダヤ人ではないと主張されるかたがたに。 著者自身の言葉があります。「どう考えても偽名だってバレるだろうオドネルくん」なぜすぐばれてしまうのか。それは姿かたちでわかるからです。オドネルはユダヤ人の名前ではありません。著者がわざわざ“どう考えても”バレるように、彼を造形しているのです。 当時のユダヤ人はどのようなスタイルとイメージされていたのでしょうか。松村昌家は、「十九世紀ロンドン生活の光と影」(2003年世界思想社)のなかで、「風刺画専門の週刊誌『パンチ』などではユダヤ人そのものの表象として、一つのステレオタイプを形づくるようになる」と書いています。そのわりに自身の著書、「『パンチ』素描集」(19

    続「エマ」 - 漫棚通信ブログ版
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    okgwa 2005/09/15
  • マンガと差別問題「エマ」 - 漫棚通信ブログ版

    マンガの中の差別問題については、表現の自由とのからみで難しいところであります。差別の内容や範囲は時代、地域、体制でいくらでも変わってくる可能性があり、今日OKでも、明日はダメかもしれない。すべての人間は、常に差別をし、かつ差別をされる存在になりうるのです。1989年からの黒人差別をなくす会騒動を考えると、正邪とは別に、現代の表現にはそれなりの慎重さが求められている。 森薫「エマ」6巻が発売されてます。この巻で、エマはなんと誘拐されてしまうのですが(エマはかつて子供時代、ひとさらいにさらわれた過去があります。よくさらわれる人です)、このひとさらいは、鷲鼻で、長いヒゲ、黒い服、そしてサンタのように担いだ袋にエマを押し込める。エマが連れて行かれる先は新大陸アメリカです。 このひとさらいの絵は、6巻の表紙カバーの折り返しを広げると見ることができますが、この絵だけで、「エマ」は非難の対象になるかもし

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    okgwa 2005/09/11
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