2000年前半から10年ほど,私はフリーソフトウェアやオープンソースソフトウェアにガッツリ関わる生活をしていた.自らが作成したプロダクトをOSSとして公開もしていたし,経済産業省がOSSを担いで日本のIT市場振興をしようとしていた手伝いもした.後者はなんだかんだいって大小取り混ぜて100件近い数のプロジェクトに関わり,いろいろ得難い体験もさせてもらった. そんなわけで,OSSの考え方は今でも思考の根幹を支える重要な概念になっているし,チェスブロー教授が提唱するオープンイノベーションなどの考えにもとても共感する.そういえばFLOSS(Free, Libre, and Open-Source Software)関連の書籍も出していたっけ(残念ながら,あまり売れなかったけれど). 世の中そうでもないのかとくにインフラ周りを中心として,重要なソフトウェアがOSSとして流通しているので,IT業界にい