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昨今、多様な参加者が参加して共にアイデアをつくる「アイデアソン」、それをソフトウェアとしてつくる「ハッカソン」、さらに見たり、触れたり、感じたりできるものも含めてつくる「メイカソン」が盛んに開催されるようになりました。そうしたイベントでは、多様なスキルや視点、経験を持つ人々が競争することで知的財産が創出され、事業化に向けて進めていこうという事例もでてきました。こうした状況により、イベントの主催者や参加者間において、知的財産を適切に扱うためのルールが求められています。 また、参加の動機や期間中の貢献度、その後リスクをとって事業化まで進めていきたいと考えるかどうかは同じチームの中でも参加者ごとに異なります。時間が経過した後のトラブルを避けるためにも、終了後に参加者間で成果物とその後の扱いを確認し、書面で残しておくことが望ましいのですが、なかなか難しいというのが実情です。 そこで、主催者側、参加
(3)アイデアソン/ハッカソンを構成する4要素 アイデアソン/ハッカソンには、1サービス開発要素、2技術トライアル要素 、3交流要素、4スキルアップ要素、という4つの要素によって成り立っている。 1サービス開発要素: 新たなサービスやビジネスを生むことを目的とするもので、新規事業創出の意図も含まれる。 2技術トライアル要素: 新たな技術の拡散や活用、ブラッシュアップを図るもので、参加者が新たな技術を試したり、既存技術のブラッシュアップを図ったりすることを指す。 3交流的要素: 異分野の人や専門家、組織内外の日常は関わることの少ない他者との共同作業と、共体験を通じた相互交流を通じて、チームビルディングの重要性や協働能力の向上、共創体験を通じて相互理解を図ることである。 4スキルアップ要素: 成長の余地がある技術者などが日常業務ではチャレンジすることのできない自由な開発の場を通じて、スキルアッ
アイデアソンとハッカソンの概要と、その事例を紹介。多様なハッカソン/アイデアソンを理解しやすいように、「テーマ」「主催者」「目的」という切り口で分類する。 連載 INDEX 次回 → 「ハッカソン」「アイデアソン」という言葉をご存じの方はどれくらいいるだろうか。IT業界を中心に、2013年ごろから話題を集め、2014年に入り、一気に全国各地へ広がり、盛り上がりを見せる共創型(Co-Creation)のイベントだ。 国内では当初、ITコミュニティ主催での開催が多かったが、最近では、docomoやTBS、ローソンといった大企業の他、経済産業省や自治体などの公的機関による主催も増えつつある。また、IT領域のみならず、商品開発や地域活性化、まちづくりなど、多彩な領域で開催が相次いでいる。 しかし、まだまだ聞き慣れないといった声や、いったいどんなイベントなのか、メリットや課題は何かなど、分からない点
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