ロンドン(CNNMoney) ギリシャ当局は15日までに、首都アテネの地下鉄の駅などで、第2次世界大戦時の国民の苦難を描いた50秒間のビデオ放映を開始した。 深刻な財政難に陥り、欧州連合(EU)諸国の金融支援に頼るギリシャ政府は、主要債権国のドイツなどとの関係が悪化している。 ビデオには餓死する人々や強制収容所に送られる子どもたち、破壊される村々が映し出され、最後に「ドイツはギリシャに借りがある」との言葉で締めくくられる。 ギリシャ国防省の報道官は放映について、「ギリシャ国民の歴史的記憶を救い出すことが焦点だ」「過去の傷をふさぐことを目的としている」と述べた。 ギリシャ政府は、第2次世界大戦中のナチス・ドイツ占領による被害に対するドイツの賠償額が2790億ユーロ(約38兆円)に達すると主張する。一方、ドイツは賠償問題は既に解決済みだとして要求を一蹴している。 ドイツは1960年に両国の合意
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