「マッチ箱の脳」という森川くんが書いた本は、 その世界で、かなりの評判を呼んでいます。 まだ、売り出されてまもないこの本を、 森川君、WEB用に再編集して、 「ほぼ日」に連載してくれることになりました。 なんとふとっぱらで、骨惜しみしない男なのでしょう?! ◆気前がいいだけじゃ生きられない。 ただのケチでは生きている資格がない。 謹んで、感謝の意をこめて、上記のことばを 森川くんにささげさせていただきます。
数学的に厳密にいえば、 穴埋めの問題というのは、正解はないんです。 しかし、法則から推測すると、 正解は9になります。 こういう問題をものすごくたくさん 解いてもらう実験がありました。 ごらんとのおり難しい問題ですので、 考える時間を8時間与えることにしました。 「8時間後に答えてください」 といって、たくさんの問題を たくさんの人にやってもらったんです。 ただし、3つのグループに分けて 調査をしました。 ●Aグループ 朝に問題を見せて、8時間考えて、 8時間後に答えてもらう。 ●Bグループ 夜に問題を見せて、8時間睡眠をとって、 朝に答えてもらう。 ●Cグループ 夜に問題を見せて、朝答えるが、 徹夜で8時間考えてもらう。
睡眠というのは、一種独特の生理現象なんです。 私たちの脳がやっていることは、 大きく分けて、 ●情報を集めてくる ●それを保管しておく というプロセスがあります。 コンピュータだと、 情報を集めることと、 ハードディスクに保存することを同時に行います。 でも、どうやら脳は それができないみたいです。 「まず集めておいて、あとで保存する」 これを交互にやるんです。 起きているときは意識レベルが常に高いけれども、 睡眠に入ると、意識レベルにゆらぎが生じます。 レベルの上下を何度かくり返し、やがて人は起きます。 だいたいこんな感じです。 情報を集めることができる時間は 当然起きているわけですが、 情報の保存は 意識レベルの低いときにやります。
寝る、眠る、寝たい、眠たい。 こんなにたくさんの時間を、 寝たり眠ったりしているのに、 ぼくらは、寝たり眠ったりについて、 ほとんど何も知りません。 何も知らない理由のひとつは、 寝たり眠ったりしているときには、 自分が何をしているのか、 観察する自分も 寝ちゃっているからなんでしょうね。 何も知らなくても、 寝たり眠ったりできますが、 何も知らないままだと、 人は不安になります。 何も知らないままだと、 人は、うそやうわさに惑わされたりします。 だから、不安にならないためには、 ちょっとくらい何かを 知っていたらいいのではないかと、 ぼくは思いました。 ちょっとくらいの大事な何かを、 知っている人にお話が聞けました。 でも、その人たちも、 まだわからないことのほうが多いです、 と言っています。 眠りについて起きて考えるのは、 なかなかむつかしいことなんですねぇ。 それから、ちょっと変わっ
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