かたみなき みをくつしたの ながらへば 靴拭く布に もこそなりなむ (よみ人しらず) 【現代語訳】伴侶を失った靴下が、なおもその身を尽くして生き長らえれば、靴を磨くときの布に、きっとなってしまうのだろうなあ。ああ、哀れなる者、汝の名は靴下である。 【文法解説】「みをくつした」の部分は、しばしば「身を尽くし」との掛詞で用いられる「澪つ杭(みおつくし)」を意識しての表現と思われるので、そのように訳した。が、かなり苦しい。非常に苦しい。はっきり言って無茶である。そのあたりで世間をはばかって、作者は「よみ人しらず」として名を隠したのであろう。恥ずかしいやつである。「もこそ」は係助詞「も」に係助詞「こそ」がついたもので「もこそ+動詞」という形で「~になっては困る」など、危惧・不安の念を込める用法。「なりなむ」は、動詞「なる」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」(この場合の用法は「強意」)の未然形、および推
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