メキシコ南部で昨年9月、学生43人が連れ去られ行方不明になった事件で、メキシコ連邦検察庁は、「学生たちは麻薬組織メンバーによって殺害され、遺体は燃やされた」と結論づけた。逮捕された容疑者の証言などから、学生たちは敵対する別の麻薬組織のメンバーと間違われたとみられるという。 地元メディアによると、連邦検察庁のムリリョ長官が27日、記者会見で発表した。検察当局が「殺害された」と断定したのは初めて。 事件は昨年9月26日夜に発生。教員養成学校の学生たちがバスで移動中、地元警察に襲撃され、6人が死亡、43人が行方不明になった。捜査当局は、ゲレロ州イグアラ市の当時の市長夫婦や多数の警官らが関与したとして、これまでに99人を逮捕。政治家や警察の腐敗ぶりが明らかになり、メキシコ全土にペニャニエト大統領の辞任を求めるデモが広がった。 同長官の説明では、学生たちは… こちらは有料会員限定記事です。有料会員に