「貝の火」(かいのひ)は、宮沢賢治の短編童話である。 賢治が亡くなった翌年(1934年)に出版されたが、花巻農学校の教員時代(1922年11月)に授業中に朗読され[1]、生徒に感銘を与えた作品である。 あらすじ[編集] うさぎの子のホモイはある日、川で溺れかけているひばりの子を助け、そのお礼としてひばりの親から「自分たちの王からの贈り物」という「貝の火」という宝珠を渡される。ホモイの父によると、この「貝の火」は一生持ち通した者は今までに鳥に二人、魚に一人しかいないという宝であり、父はホモイに気をつけて光をなくさないようにと諭す。 翌日、外に出かけたホモイは出会った動物達から大変な敬意を払われるようになり戸惑う。ホモイの母親はそれはホモイが立派になったからだと話した。自分が「えらい人」になったのだと知って嬉しくなったホモイは、次の日から周りの動物達にいろんな命令を下すようになる。 そんな中、