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ブックマーク / kazahanamirai.com (1)

  • 河井酔茗の詩「ゆずり葉」

    子供たちよ。 これはゆずり葉の木です。 このゆずり葉は 新しい葉が出来ると 入り代わって古い葉が落ちてしまうのです。 こんなに厚い葉 こんなに大きい葉でも 新しい葉が出来ると無造作に落ちる 新しい葉にいのちをゆずって――。 子供たちよ お前たちは何をほしがらないでも すべてのものがお前たちにゆずられるのです 太陽のめぐるかぎり ゆずられるものは絶えません。 かがやける大都会も そっくりお前たちがゆずり受けるのです。 読みきれないほどの書物も 幸福なる子供たちよ お前たちの手はまだ小さいけれど――。 世のお父さん、お母さんたちは 何一つ持ってゆかない。 みんなお前たちにゆずってゆくために いのちあるもの、よいもの、美しいものを、 一生懸命に造っています。 今、お前たちは気が付かないけれど ひとりでにいのちは延びる。 鳥のようにうたい、花のように笑っている間に 気が付いてきます。 そしたら子供

    oktnzm
    oktnzm 2021/05/06
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