「僕はこれまで人間の可塑性を信じてきました。人間は必ず変わると。でも…」と語る姜尚中氏 連日のように繰り返される理不尽な凶悪犯罪、イスラム国の無法、欲望の暴走をコントロールできなくなった金融資本主義、そして「こんな悪は許せない」という憎悪のエネルギーだけで、辛うじてつながろうとする人々…。 60代を半ばにして初めて「悪人というものは実際に存在するのだと確信する経験をした」と語る、姜尚中(カンサンジュン)氏が人々の心に巣くい、まるで病原菌のように蝕(むしば)んでゆく「悪の力」と正面から向き合った著作が『悪の力』だ。 身近な事件から宗教、古典文学に至るまで、様々な形で現れ、描かれてきた「悪」の姿を参照しながら「悪」の向こう側にある現代人の心の「虚」に迫る。 *** ―まず表紙をめくると現れる「―「悪」の存在を教えてくれた『A』に―」という一行に驚きました。この「A」とは何者なのか? そして、姜
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