企業がクラウドを利用するメリットは何か。最近、その本質的なポイントがぼやけてきているように感じる。ガートナーのフォーラムで同じ問題意識の話を聞いたので、その内容とともに掘り下げて考えてみたい。 明確な定義がない「プライベートとハイブリッド」 パブリック、プライベート、そしてハイブリッド――。最近、どうもこれらの「クラウド形態」をめぐる論議に注目が集まり、企業がクラウドを利用する本質的なメリットがぼやけてきているのではないか。 そう考えていたところ、ガートナージャパンが2015年5月26~28日の3日間、都内で開催したプライベートフォーラム「ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンターサミット2015」の中のセッションにおいて、同じ問題意識の話を聞いたので、その内容を踏まえて「クラウドの本質的なメリット」を改めて考えてみたい。 そのセッションの講師は、同社ガートナーリサーチ バイスプ
![改めて問う「クラウドの本質的なメリット」](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/93546ecd9afb7b8239443a7080ee349a4f95aa0e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fenterprise%2Farticles%2F1506%2F01%2Fl_si_wm1506a-01.jpg)