駿台予備校の世界史講師として活躍しつつも、多数のベストセラーを世に送り出し注目を浴びる茂木誠氏。 その茂木氏が"古人類学による戦争の起源"から"21世紀の東アジアの未来"までをわかりやすく凝縮した著書、『「戦争と平和」の世界史 日本人が学ぶべきリアリズム』(TAC出版刊)を上梓した。 空気に流されず、日本人が本当にしなければならないこととは何かを問う同書では、日本人は"戦争"とどう向き合ってきたのか? そもそも人類はいかにして"戦争"を回避しようとしてきたのか? など、「戦い」を通じて「秩序」を作り上げてきた人類の歴史の核心に迫っている。 本稿では茂木誠氏が同書でも触れた、戦争における諜報活動の重要性、明治に実在したスパイ・マスター明石元二郎の活動を語る。 軍事機密を共有しようというのがGSOMIA 諜報活動には、人と人との接触で得られるヒューミント(Human Intelligence