地域政党「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は28日夜、大阪府枚方市内で開いた同会の会合で「大阪維新の会で国政政党をやる。年内には道筋を付けたい」と述べ、新党を結成する構想を明らかにした。 これを受け、維新の党所属で橋下氏に近い複数の衆院議員は29日、新党に参加する考えを表明。維新の分裂は不可避の情勢となった。 出席者によると、橋下氏は会合で「大阪維新を国政化すれば、全国に候補を出すことができる」と指摘。「次の衆院選では、維新の党の比例代表で選ばれた人はもう当選させない。今度は大阪維新というブランドでしっかりした野党をつくる」と述べた。さらに、10月1日に告示される維新の代表選には「候補を出さない」と語り、同党とは完全にたもとを分かつ考えを鮮明にした。 これを受け、橋下氏に近い衆院議員は29日、自身を含む維新の大阪系議員十数人の動向について、取材に対し「当然、全員ついていく」と明言。