旅なれちまったら、もう旅はできない。 だけど、ありがたいことに、そいつはありそうにもないんだ。 さあ、いこうぜ! 映画「ダーウィンの悪夢」を観た。見覚えのあるストリートチルドレンや娼婦たちがいた。 ドキュメンタリーであれ、映画というのは必ずある程度はフィクションであって、あるいは主観であるのだ。某監督の著作タイトルにあるように、ドキュメンタリーは嘘をつく、ということは常に頭の片隅にあって然るべきだろう。 アフリカの貧困に関心があるから、反グローバリゼーションに同意するからといって、この映画に対する嫌悪感を拭い去ることはできそうにない。そいつは偽善と言うべきか、何と言うべきかうまく言葉が見つからない。例えば、こんな話しを思い出す。とある国で援助活動をしている日本のNGOのAとBがあって、Aはその国から最も悲惨な境遇にある子供たちをひとりひとりピックアップして生活支援をする。Bは、特定
タンザニアは飢饉に困っていません ムワンザはタンザニアにおける人口第二の都市 エイズはビクトリア湖の問題ではなくて世界的な問題 タンザニア政府は抗議声明 シクリッドは絶滅していません ドキュメンタリー作品なので、作者の主観が入っています 知人「私の知ってるムワンザじゃない(怒)!!」だそうです ということを以下につらつらと書いていきます 1.タンザニアとはどんな国か どうやら全国公開が決定したらしいダーウィンの悪夢ですが、最近先行公開があったのでしょうか。ちらほら感想を目にする機会が増えました。どうも妙な流れになっている気がして仕方ないのでアンチダーウィンの悪夢派?を立ち上げるべく、エントリーを書いてみます。 肝心の日本版公式サイトはcoming soonになっているので,日本語の引用はかつてNHK BSで放送されたときのものを利用したいと思います。 人口約3500万人のうち200万人あま
Habari za Dar es Salaam No.49 "Darwin's Nightmare" ― ダーウィンの悪夢 ― 根本 利通(ねもととしみち) 今年の3月の「通信」No.47で触れたフランス映画「ダーウィンの悪夢」について、再度触れたい。一部内容は重複するので、最初にお許しを願っておきます。 「ダーウィンの悪夢」というドキュメンタリー映画(2004年製作)は、フランス、オーストリア、ベルギー製作となっている。監督はフーベルト・ザウパーはオーストリア生まれで、現在はフランス在住。この映画で16もの賞をもらい、日本でも山形映画祭などで上映され、審査員特別賞をもらっている。さらにアカデミー賞のドキュメンタリー映画部門にもノミネートされた。幸いにも受賞を逃した。日本でもアカデミー賞の発表の日(3月5日)に合わせたのかどうか、NHKのBS-1で放映された。私自身の感想・評価は「通信」N
今日の産経コラムは不肖・木走の琴線に触れた怪獣オタク魂に火をつけたのでした。 ●破壊王ゴジラでさえ、タブーを守っている〜だからどうした産経抄 本日(10日)の産経新聞コラム産経抄から・・・ 九十一歳で亡くなった作曲家の伊福部昭さんは、ゴジラ映画の音楽を担当したことで“おたく族”にも熱烈な信奉者がいるが、テーマ音楽のみならず、ゴジラの鳴き声も「発明」したそうだ。 ▼封切りが迫るなか、ゴジラの鳴き声が決まらない。録音部が動物園で猛獣の咆哮(ほうこう)をとり、回転速度を変えたり、複数の動物の声を混ぜたりしたが、しっくりこない。そこで音楽担当の伊福部さんがコントラバスの弦を、松ヤニを塗った革の手袋でしごくアイデアを思いついた。空想の怪物に命が吹きこまれた瞬間だ。 ▼北海道生まれの伊福部さんは幼いころアイヌの歌や踊りに触れ、独学で作曲を始めた。大学も北大農学部に進み、音楽家としては異端の道を歩んだ。
気になっていたまま見過ごしてしまっていた映画「ジョゼと虎と魚たち」(参照)だが、年末だったか年始だったかテレビでやっていたらしく、DVRで見た。 いい映画だった。ピアノの響きも印象的だった。スナップ写真の風景の連続が胸にきゅんと来るものがあった。 いい映画過ぎて原作の印象がぼやけてしまったので、実家にある田辺聖子の原作(参照)も読み返してみたくなった。 映画と原作ではジョゼのイメージが私にはけっこう違う。「市松人形」という表現があったが、もっと人形のような感じをもっていた。が、映画のほうのジョゼもそれなりによかった。池脇千鶴もうまく演技していたというか、それなりのジョゼの解釈をもっていたのだろう。 話は……原作についてのアマゾンの帯みたいのを引用するとこう。 足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫
http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1131771534/185 はてなブックマーク - 史上最強の恐怖映画「耳をすませば」 - 185 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://etc4.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1131771534/185 はてブで発掘されていたけど、これ絡みでいえば、この2ちゃんねるの投稿を紹介したC.G.I.の記事のコメント集中を思い出す。 C.G.I.: 「耳をすませば」を観て自殺 http://cgi.no-ip.org/MT/archives/000499.html 現在の記事はデータが一度飛んだらしく過去のコメントが消えているが、Web Archiveより当時のコメントが残っているものを発掘。 http://web.archive.org/web/
〈以下、ネタバレあり〉 岩井俊二の繊細さは、あの逆光シーンの多用にあったりする。逆光は、人やもののアウトラインを緩め、空間と融和させる。頬のラインや一本の髪の毛はとぎれとぎれになり、白くとんだ背景に溶け込んでいく。それは、自他の境界に自覚的になりつつある思春期の少女たちにとてもよく合う。 このような逆光シーンを岩井俊二は頻繁に使ってきた。『Love Letter』(1995年/ASIN:B00005HSU8)の図書館、『リリイ・シュシュのすべて』(2001/ASIN:B000066FWU)の教室と、それはいつも思春期の少年/少女たちの姿を印象的なものにしてきた。『花とアリス』でも、逆光のシーンは随所に散りばめられている。バレエ教室の控え室、オーディション会場のスタジオなどで、柔らかい光が少女たちに降り注ぐ。 このような逆光のシーンは、少女マンガの一場面を思い起こさせる。少女マンガでも、逆光
〈ネタバレ注意〉 多少駆け足の印象もあったが、よくできていた青春物語だった。音楽担当がくるりで、ここで出来が倍増した感もある。 物語は、どこにでもいる普通の大学生の男の子・恒夫が、足が不自由な女の子・ジョゼとひょんなことから出会い、仲良くなっていくという話。男の子が妻夫木聡で、ジョゼが池脇千鶴。監督は大島弓子原作『金髪の草原』で池脇千鶴を抜擢した犬童一心。 ジョゼがともに暮らす祖母は、「世間様」の目を意識して幼少の頃からジョゼを引きこもらせる。そんな彼女は、明け方に祖母の押す乳母車のなかで毛布にくるまり、そっと外の世界を覗くことが日課となっている。 対して恒夫は、麻雀店でバイトをし、サークル仲間と酒飲んでバカ騒ぎするような、どこにでもいる空っぽの大学生だ。同じ大学にはセフレもおり、さらには美人の同級生も労せず寄ってくるような美男子でもある。 このふたりがたまたま出会ってしまう──。 恒夫は
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