奈良市の興福寺で国宝の仏像などに液体が付着しているのが見つかり、警察は、何者かが意図的に液体をかけたとみて、文化財保護法違反などの疑いで調べています。 警察が調べたところ、興福寺の境内にある国宝館に保管されている国宝の「華原磬」という奈良時代の楽器や、国宝「千手観音菩薩立像」の台座、それに、東金堂にある国宝の「持国天像」の台座など5点に液体が付着しているのが見つかったということです。 警察によりますと液体は無色、透明で、いずれの仏像も見学者が立ち入ることができる場所の近くにあり、20日午前9時に寺の関係者が見回ったときには異常はなかったということです。 警察は、何者かが意図的に液体をかけたとみて、文化財保護法違反などの疑いで詳しい状況や液体の成分などを調べています。