宿題、定期テスト、固定担任制、一斉授業。これまでの義務教育で、誰もが疑うことなく“当たり前”とされてきた常識を、次々と覆してきた人物がいる。長年中学校で教壇に立つ工藤勇一さんは、従来の“与える”だけの学校教育が子どもたちの自律心や当事者意識を奪っていると考えた。教壇に立ったばかりの頃から「教育は何のためにあるのか」と自問自答することになった工藤さん。前例のない改革はどのように生徒や教職員、ひいては学校教育全体を変えていったのだろうか。 「多様性を受け入れよう」社会でそう叫ばれて久しいが、自分と異なる意見や価値観を認めるのは容易ではない。多様性を受容するためには、時にぶつかり、傷つきながら対話を重ねる苦しい過程が不可欠だ。工藤さんは、一人ひとりが“自律”することで他者を尊重した対話ができるようになると語る。そして、“自律”には学校教育が大きく関わっているのだと言う。 ※出典:「令和の日本型学
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