現代美術の多様な表現は、美術ならではの広がりを見せてくれます。ひとつの型に納まらないその活動は、ルールを作った先からルールを越えていく、理不尽なわがままのようにもあり、人々によって日々更新される新たな道しるべのようでもあります。その多様性は、一方向からの視点だけでは見落とされ、また単純化しにくいのも事実です。その一方、近年地方都市で開催される屋外型のアートイベントは、地域の活性化や観光産業にまで発展する勢いです。評価の固定された過去の美術品を情報として認知するだけではあきたらず、常に感動と驚きを求め、新しいアートに出会うべくアンテナを張り巡らせる人が増えてきました。今、そのような体験が脚光を浴びているのです。私たちと背景を同じくする同時代の作家の表現に共感し、その作品の持つ内容にリアリティを感じ取ることが出来ることは、制作者との共通の言語で理解しあえることを意味します。そして、同時代・同地
![MESSAGE2017 南九州の現代作家たち/都城市立美術館](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f86ee77c47c46d55ff5ba772b7cc3c5fe0b724e0/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fmcma.art.coocan.jp%2F2017%2Fimage%2Fduration.png)