2011年に交通事故死者の数が日本一になったのが愛知県だ。人口の多い東京や、冬季の路面条件が悪い北海道などを抜いて1位になるその裏には何があるのか。 「愛知県民は交通マナーが最悪だから。そしてそれは通称“名古屋走り”っていわれてます」(愛知県の運送業者) “名古屋走り”? 愛知県民に聞くと……。 「オレたちのルールは『青は進め、黄色は急げ、赤は突っ込め』っスよ」(20代のヤンキー青年) 「運転はいつも勝負っス。ウインカー出したら負け。一時停止したら負け。車線変更で譲ったら負け(笑)」(30代の走り屋) 記者も、取材中に何度も背後から車であおられ、ヤンキー風お姉さんの強引な割り込みに悩まされた。 なぜこういった交通風土が培(つちか)われたのかは不明だが、これに危機感を抱いた愛知県警が今年出した「交通マナー向上五則」が以下のものだ。 (1)正しい合図による右左折や車線変更の励行 (2)車線変更