本日 (6月3日) ヘイトスピーチ法が施行された。本法が主に与党案を叩き台にして纏められた理念法であり具体的な罰則規定がないことや、表現の自由の問題、また刑訴法の改悪などの不安事項が重なったこともあってか、法制化の先頭に立った当事者とその関係者以外から、必ずしも支持されてないのは分かる。しかし、それまでネット内外を問わずに、野放し状態だったヘイトスピーチやレイシズムを抑止する第一歩として評価してよいのではないだろうか。 さて、ここで本題に入りたいと思うが、ネット上の流行りでしかなかった嫌韓ブームから、ヘイトスピーチが社会問題化するまでに、はてなやSNSなどでの反応、またネット言論に多大な影響力を与えたゼロ年代批評は、どのようにレイシズムを見てきたのか探りたいと思う。 「ゼロ年代批評」 とだけ言っても大雑把に聞こえてしまうかもしれないが、ここではゼロ年代批評の主要人物である東浩紀や宇野常寛を
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