人類の半数を死滅させる人造ウイルス、実験室で誕生 オランダ・ロッテルダムにあるエラスムス医学センターの分子ウイルス学教授ロン・フォウチャー率いる研究チームは2011年9月、強毒性の鳥インフルエンザウイルスH5N1の遺伝子を組み換えた人間への感染力がきわめて高い致死性インフルエンザウイルスの作成に成功したと、マルタ島で開かれたインフルエンザ会議で発表した。 この研究は米国NIH(国立衛生研究所)が生物兵器防衛計画の一環として「H5N1ウイルスがパンデミックを起こし得るかどうか」調べるために同チームへ委託したもので、「想定よりも簡単に作成でき」「オリジナルのウイルスと同等の致死力を保有し」「空気感染できるウイルスへの変異も可能」だという。 この人造ウイルスは人間へも容易に空気感染する可能性を示しており、もしもこれが生物兵器として悪用され、世界規模で蔓延していった場合、その致死率は60%に達する