(読売新聞) 太陽光発電パネルを住宅に設置する施工時に、屋根を傷つけて雨漏りするなどのトラブルが相次いでいる。 パネルの急速な普及に対し、技術力のある人材が育っていないことが原因だ。このため関東圏の約150の工務店が独自の「専門校」を設立して人材育成に乗り出したほか、メーカーなどで作る団体も技術力を認定する制度を創設した。 「パネルを設置した時に屋根を支える重要な木材に穴を開けられた」。九州南部の男性(30歳代)は今年5月、こんな苦情を国民生活センターに電話で訴えた。業者側は施工ミスを認めて修理するとしているが、家の耐震性まで損なわれていないか不安だという。 同センターによると、パネル設置を巡るトラブルの相談件数は、2009年度までの20件以下から、10年度は32件、原発事故後の11年度は45件へと増えた。今年度も11月までの8か月間で31件に上っている。「設置してまだ1年のパネルが強風で