放置自転車を持ち去り、修理した上で路上に置き直して自転車盗摘発の“わな”にしていたとして、警視庁は22日、田園調布署大岡山駅前交番の巡査部長(51)を停職1か月の懲戒処分とし、部下の巡査長や巡査4人を所属長訓戒処分とした。 同日付で依願退職した巡査部長を含む4人を占有離脱物横領容疑で東京地検に書類送検した。 発表によると、巡査部長は4~5月、東京都大田区北千束の路上や駐輪場に放置されていた自転車3台を部下に指示して交番に勝手に持ち帰るなどした。パンクを修理したり、鍵を外したりした上、7回にわたって繁華街や住宅街に置き、持ち去る者がいないか見張っていた。 部下の1人が同僚に不正を打ち明けたことから発覚。実際に摘発された人はいなかったが、1台は警察官らが目を離したすきに何者かに持ち去られたという。 調べに対し、巡査部長は「他の署員と比べ、職務質問による犯罪の摘発件数が低調だったので、自転車を使