いよいよアップルのタブレット型コンピューター「iPad」が日本国内で28日から発売されます。iPadの登場によって、電子書籍がいよいよ日本でもブレイクするのではという声を最近よく耳にします。実際、最近になって様々な雑誌が毎週のようにiPadを取り上げ、誌面をにぎわせています。電子書籍化の流れはそう簡単には変わらないと思います。そこで今回は、電子書籍のビジネスの可能性について考えてみたいと思います。 まずは先行する米国市場を見てみます。電子書籍市場が活況となるきっかけとなったのは米アマゾンの電子書籍リーダー「キンドル」の存在が大きいと思います。2007年に発売されたキンドルは現在全世界で200万台が売れています。アマゾンでは390万点の蔵書数を誇っています。 以前発表された2010年の全世界の電子書籍リーダーの普及台数の予測は、300万台でした。しかし、iPadの爆発的なヒットにより、この予