宮城・女川の復興プロジェクト法人化を支援 東北共益投資基金 - 日本経済新聞民間ファンドの東北共益投資基金（仙台市）は宮城県女川町の復興プロジェクトを手掛ける「onagawa factory」（女川町）に500万円を出資した。魚などをモチーフにした手工芸品を手掛ける同社の法人化を支援し、被災地での安定的な雇用づくりに役立てる狙い。 「onagawa factory」は震災直後の2011年4月、震災で仕事を失った人たちの経済的な自立を促す任意のプロジェクトとして始まった。魚のデザインの木製のキーホルダーや革製のブレスレットなどを製作して販売し、1年間で約2万個を販売。10人程度の雇用を生み出してきたが、より安定的な雇用にするために株式会社にすることにした。 法人化にあたり、同基金が議決権のない株式を引き受ける形で500万円を出資した。創業者2人の出資と合わせた資本金は530万円になる。株式会社にすることでブランドの認知度や信用力を高め、新たな販路開拓などにつなげる。
