ブックマーク / btomotomo.hatenablog.com (8)

  • 「係り受け」はここまで簡単になる! 僕が使っている推敲技術 - Blue あなたとわたしの本

    エッセイ Blue 22 僕は文章を書くのが好きです。それを知ってる友人がね、書きかけの書類を持って家に来ることがあるんです。 「文章を書く必要があっていま推敲してるんだけど、ちょっとまだ分かりづらいんだよな」とか言って。「どこがどう分かりづらいのかは分からないんだけどまだ分かりづらいということだけは分かる」と、非常に分かりづらいことを口にしながら家のなかへ上がってくるわけです。 僕は文章を推敲するのだけが趣味という変質者みたいな男じゃないですか? 態度では「めんどくせえなぁ」みたいなポーズを装うんですけど、差し出された書面を手にしてどこか舌舐めずりしてる自分がいるわけです。どないやねん、と自分でも思うんですけど。まぁ── ヘンタイとはそういうもんなんでしょうね。どないもこないもならんという。 ちなみに、「ちょっと見てくんない?」とか言いながら上がり込んでくるヤカラに限って手土産みたいなも

    「係り受け」はここまで簡単になる! 僕が使っている推敲技術 - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/10/03
    友人さんとのやりとりに笑ってしまいました。推敲技術もとてもわかりやすかったです!取り入れさせて頂きます。
  • 小説「きっかけ」③ - Blue あなたとわたしの本

    ──ダムに空いた穴からは大量の水が噴き出している。低速度で弧を描き、途中からは怖いほどの速さで真っ白く落ちていく。その轟音を聞きながら長い石段をのぼる。陽射しが首の後ろをじりじりと焼く。最後の石段をのぼりきると、深林に挟まれた奥行きの深い場所に出る。川上からの流れはゆるやかになり、扇のかたちの浅い池となってあたりに広がっている。水が複雑な動きをつづけているのが水面の模様でわかる。池のわきには、地面から1メートルほどの高さに木製の遊歩道が組んである。横幅はそれほどない。人と人がやっとすれ違えるくらい。行き止まりにある石積みダムまで曲がりくねりながら延びている。屋根のないあずまやとでも言うべきものが、中ほどにひとつ、奥にひとつある。木のテーブルと木のベンチが配されている。手つかずの陽光が明るい秘密のように射している。類似した場所をちょっと思い浮かべられないほど──それでいて記憶のなかにある懐か

    小説「きっかけ」③ - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/09/14
    気づいたら隣いたというのにはドキっとしました笑 いつもながら楽しませていただきました。
  • 嫉妬心に苦しんでいるのかい? ─あなただけのセールス・ポイント─ - Blue あなたとわたしの本

    Blue あなたとわたしの 197 嫉妬心に苦しんでいるのかい? あの人は魅力的なことをやってるよ。 スゴいよなぁ。 僕もそう思うよ。 でもさぁ、あなたのやってることの良さと、 あの人のやってることの良さって 種類がぜんぜん違うじゃない。 全然ちがうんだって。 あの人のやってることも魅力的だし、 あなたのやってることも魅力的なんだよ。 それが客観的な事実、ってもんです。 あの人のやってることはスゴいけど、 あなたのやってることは いまひとつなんだよなぁ、 と言う人も たしかにいるでしょう。 でもあなたのやってることが大好きで、 あの人のやってることは ぴんと来ないんです、って人も いっぱい いっぱい いるわけさ。 ゴロンゴロンいるわけさ。 聞いてきたもん、僕。 好みなんだよ好み。 単純に 好み です。 どっちが良い悪いじゃないの。 それに誰かが魅力的なことをやったらさ、 あなたのやってる

    嫉妬心に苦しんでいるのかい? ─あなただけのセールス・ポイント─ - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/09/04
    自分は自分のままでいいと改めて気づかせてもらえますね。 人はみんなそれぞれだからケチつけようがその人にしかない魅力は必ずありますよね。 たくさんの人がそれに気づいてほしいですね!
  • 人の心を打つものは? たった一つのチェックポイント - Blue あなたとわたしの本

    Blue あなたとわたしの 195 人の心を打つのは 誠実さです。 言葉にするとクサすぎるから誰も言わないけど、 実はみんな気づいてる。 不誠実なものも 短期間なら 人をあざむくことはできるよ。 でも長くは だませない。 あなたも実例はたくさん見てこられたはず。 誠実さ、 愚直さ、 そういったものが 人の心を打つんです。 最後には勝っちゃうの。 そういう、いちばん弱っちそうなものが。 綺麗ごとじゃなくてそうです。 そういうもんなんだよなぁ。 だってみんな 心ってものを持ってるんだからさ。 心と心なんだもん。 伝わっちまうよ。 全部バレちゃう。 だから観念して、 誠実にやろう。 健全な自負心と 他者を尊重する想いを持って 取り組もう。 時が移ろうが、 時代が変わろうが、 人が人に期待するものは変わらないんだから。 誠意に欠けたことをするとさ、 ブーメランみたいに自分のとこへ戻ってくんだよ、

    人の心を打つものは? たった一つのチェックポイント - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/08/19
    心打たれました。例えバカでもドジでも誠実な人は人を引きつけますよね。いくつ年をとっても誠実な心を持ち続けたいです。
  • 書き下ろし小説「海を見上げる、その暗く温かな場所で」noteで公開 - Blue あなたとわたしの本

    note.mu 小説「1パーセントの深い哀しみ」の続編、「海を見上げる、その暗く温かな場所で」を note で公開いたしました。定価は200円です。 「1パーセントの深い哀しみ」に続く編ではあるのですが、こちらを先にお読みいただいても問題ありません。「海を見上げる、その暗く温かな場所で」のほうが読みやすいかと思いますので、気に入っていただけましたら「1パーセント〜」という形が、むしろ良いかもしれません。 もちろん「1パーセントの深い哀しみ」から順に読んでいただいても嬉しいです。すみません、ややこしいことを言って。 僕はスタイリッシュな小説にも、〝現代日の暗部を見事に描き切った〟とコピーが付くようなタイプの作品にもあまり興味がないようです。 それよりも、どこか懐かしいような、寓話のようでもあり、幻想的で、わけのわからないどこかへ連れ去ってくれる物語が好みです。ダークな要素があっても、底辺に

    書き下ろし小説「海を見上げる、その暗く温かな場所で」noteで公開 - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/08/12
    智さんの作品、とっても好きです。普段推理小説ばかり読んでいるので目まぐるしい展開が好きなのですが、智さんの小説はとても暖かくて心が落ち着きます。また見に行きますね。
  • 「ありがとうございます」って素直に言える人には誰も勝てないんだよ - Blue あなたとわたしの本

    Blue あなたとわたしの 190 僕なんかにでもさ、 「ありがとうございます」って 言ってくれる人がいるんだよ。 そんなときは ── いつも思うよ。 あぁ、この人の勝ちだな、って。 僕はちゃんと言えてるのかな、って 自問してしまう。 ありがとうございます、って 頭を下げられる人が、 立派なんだよね。 最強じゃん、って思うよ。 ありがとうございます、って言える あなたが伸びるの。 素直さを持ってる あなたが 目に見えるものからも 見えないものからも手を差し伸べられるの。 素直さがないと なかなかそうはいかない。 〝損得〟って観点から考えても、 とても もったいないこと。 自分で自分の活路を塞いじゃってるんだよなぁ。 僕も、ヘンに曲がらないでいたいと願ってるよ。 いくつになってもね。 「ありがとうございます」って 頭を下げられる男でいたい。 素直さを持ちつづけたい。 当の カッコ良さって

    「ありがとうございます」って素直に言える人には誰も勝てないんだよ - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/07/31
    ほんとそうですね。簡単な言葉に見えて実はとっても意味のある言葉だと思います。ありがとうが言える人に僕もなろう。
  • 四夜連続怪談 第三夜 鳥 - Blue あなたとわたしの本

    鳥 列車が停止した。電灯も消えた。座席に座った男の頭のなかに映像が差し込まれた。全裸の若い女性がベッドで仰向けに寝ている。その横顔は陰になっている。身体が、5センチ、10センチと徐々に浮かんでいく。男の耳の奥で鳥の羽ばたきが聞こえだす。棒のように真っすぐな女性の身体が1メートル、2メートル、浮かびあがっていく。そのさまが横からのアングルで見える。空間のあちこちから手書きの文字が滲みだしてくる。文字が大きくなる。縮み、消えていく。また文字が現れる。消えていき、現れる。それが繰り返される。なんと書いてあるのか読めそうで読めない。鳥の羽ばたきの音量が増す。女性の裸体は20メートル、30メートルと上昇をつづける。白い背なかが微光を帯びながら薄闇のなかをどこまでも昇っていく。カメラは、下からその様子をすでにとらえている。白い裸体が小さな点となっていく。 男の腰のあたりに何かが巻きつく感触があった。巻

    四夜連続怪談 第三夜 鳥 - Blue あなたとわたしの本
    onepiese-s-a-f-3150
    onepiese-s-a-f-3150 2017/07/29
    ドキっとしましたが最後ははかなく感じました。短編小説、すごいですね。
  • 四夜連続怪談 第一夜 消防の図画 - Blue あなたとわたしの本

    消防の図画 四十歳になる女性から聞いた話です。 数年前、彼女がショッピング・モールに買い物に行ったとき、「消防の図画」の表彰式が行われていました。あぁ、わたしも小学生のころ表彰されたな、とふいに彼女は思い出した、それで帰郷したおりに母親に尋ねてみたそうです。ねぇ、お母さん、むかし消防の図画で賞をもらったよね。絵、まだあるかな? と。母親は、残してありますよと答えました。女性は、お母さん見せてよ見せてよと子どものようにせがんだそうです。母親はゆっくりと立ちあがり、ふすまをあけて奥の部屋へ行きました。やがて平たい箱を持って戻ってきた。紙でできた蓋をとると、まず賞状が出てきました。特選、と記されています。そうだ特選だったんだと彼女も思い出した。賞状の下から絵が出てきました。消防車は遠くに小さく描かれ、消防士たちが大きく描かれている。二人一組で担架を持ち、焼け爛れた人びとを運んでいる。二十人はいそ

    四夜連続怪談 第一夜 消防の図画 - Blue あなたとわたしの本
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    onepiese-s-a-f-3150 2017/07/27
    ぞわっとしました笑 続き読ませていただきます!
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