半導体不足の影がクレジットカード業界にも忍び寄る。カードのICチップには半導体が使われる。2022年に入り、一部の大手クレジットカード会社ではカードメーカーからの納品遅れが発生している。カード利用者への発行自体が遅れるまでには至っていないが、予断を許さない。 クレジットカード会社、アプラス(大阪市浪速区)の提携カード「マネックスカード」。券面は白を基調とし、ICチップは色の近いシルバーを採用しているが、ICチップをゴールドに変更して発行する旨を「2―3月頃から(カード申込者に)周知し始めた」(マネックス証券)。 カードに搭載するICチップはゴールドの方が圧倒的に多い。シルバーの流通量は元々少なく、マネックスカードはシルバーを特別に注文していた。シルバーのICチップ量が減り、ゴールドに切り替えたという。 ある大手クレジットカード会社の関係者は、半導体不足による利用者へのカード発行の影響は「な