歩行者や自転車の信号無視を放置しないため、信号が守られにくい場所を選び、実情にあわせて信号のサイクルを短縮したり、押しボタン化したりすることを検討するよう、警察庁が今月、全国の警察本部に指示した。1930年に国内に初めて信号機が設置されて以降、歩行者や自転車の信号順守のために全国的な運用見直しに乗り出すのは初めて。 同庁が18日付で、信号無視が常態化している場所を選び、必要な運用改善を検討するよう指示した。2010年3月末までに報告するよう求めている。歩行者や自転車も信号を無視した場合、罰則の対象となる。 同庁は、信号が守られにくい場所の例として、横断歩道が短く車の通行量が少ない▽車が少ないのに歩行者の待ち時間が長い▽押しボタンを押しても信号がすぐに変わらない▽駅からオフィス街への通勤ルートで歩行者が多い▽幹線道路の交差点に隣接した小さな交差点で、信号のサイクルが長い――などの特徴があ