アナフィラキシーの自己注射薬 急激な症状、素早く緩和 東京都の主婦A子さん(30)の長女(3)は、生後間もなく、卵や小麦、大豆などの食物アレルギーがあることが血液検査で分かった。これらの食品を避けていたが、2歳になり、小麦のパンを病院で試験的に一口食べたところ、全身に湿疹(しっしん)が現れて唇や手足が腫れ上がり、せきこんで呼吸困難になった。オーツ麦入りのカレーでも同様の症状に陥り、救急車で病院へ運ばれた。こうした強いアレルギーは「アナフィラキシー」と呼ばれ、最近、症状を抑える薬剤を自分で注射する「自己注射薬」が使えるようになった。 アナフィラキシーは、異物が体に入った時に過剰に反応するアレルギー症状の一種。ハチ刺され、食品や医薬品などが原因となり、数分から1時間以内に呼吸困難、嘔吐(おうと)、発疹(ほっしん)、下痢など複数の症状が現れる。食物では、そばやピーナツで起きやすいが、子どもは牛乳
食卓で互いの手を取り合って会話を楽しむマリさんと長女。大学生活や友人のことなど話題は尽きない(東京都内で) 「頭の中が真っ白になっちゃったよ」 昨年、高校3年生だった長女(18)は、夕食後の食卓で同い年の彼とのファーストキス体験を照れながら話した。東京都内の主婦、マリさん(47、仮名)は胸が弾んだ。娘にできた初めての彼。デートの度に「こっちの服が似合う」「リップは付けすぎない方が無難」と母娘で騒いだ。 交際の進展に備え、マリさんは娘に「初体験」へのアドバイスもした。 「愛する人とのセックスはすてきなこと。だからこそ、安いホテルで隠れるようにするのではなく、自分の部屋を使うことを勧めるよ」 娘にはあきれられたが、性に悩んだ時は相談相手になってやりたい。だからこそ、セックスは悪いことじゃない、と伝えたかったのだとマリさんは言う。 親子間でタブーとされてきた子どもの「性」。その“文化”が崩れつつ
72時間内に中用量ピル 東京都の助産師A子さん(27)は一昨年、恋人との性行為の後、コンドームが破れているのを見て驚いた。翌日、産婦人科で、緊急避妊(性交後避妊)用のピル(錠剤)を処方してもらった。「緊急避妊の知識はあったけれど、まさか自分の役に立つとは思っていなかった。女性はみな知っておくべきだと痛感しました」と振り返る。(中島久美子) コンドームは、避妊のほか性感染症の予防にも欠かせないが、破れたり、外れたりして避妊に失敗することがある。このほか、避妊しなかった、レイプ被害にあった、などの場合に行う最後の手段が緊急避妊だ。 卵巣からの排卵、受精卵の着床といった妊娠の過程は、脳の視床下部や下垂体から分泌されるホルモンや、卵巣から分泌される女性ホルモンが相互に作用して成り立っている。緊急避妊は、性行為から一定期間内に、女性ホルモン剤(ピル)を服用し、この相互作用を崩して妊娠を阻む方法だ。
助産婦の支援を受けた自宅での計画的な出産は、病院での出産と比べても、死産や出産直後の死亡率などに差がないことが、カナダの研究チームによる大規模な疫学調査でわかった。英国の医学雑誌に発表した。 研究グループは、カナダ、米国で2000年に自宅出産をした5418人を対象に調査した。このうち帝王切開が必要だったり、出血、疲労が深刻だったりして、母親か乳児が出産後に病院に搬送されたのは655人だった。 自宅出産で母親が亡くなったケースはなく、死産もしくは出産中や直後に赤ちゃんが死亡した割合(逆子や双子を除く)は、赤ちゃん1000人当たり1・7人で、病院で出産する死亡率と差がなかった。 自宅出産を計画した人のうち帝王切開を受けたのは200人(3・7%)で、病院での出産を予定していた人の平均19%を大きく下回った。静脈注射などの措置を受ける割合も10分の1だった。 研究グループは、良い助産婦に出会えば、
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