東日本各地に甚大な被害をもたらした台風19号。千曲川の堤防決壊をはじめ多くの河川で氾濫が起きたなか、早くから警戒水位に達していた鶴見川は浸水被害がなかった。流域に大小4900カ所ある遊水施設が大量の水を効果的に貯めたからだ。規模の大きな遊水地にはまとまった土地が必要だが、他の河川でも治水対策の切り札になる可能性がある。 長さ42.5キロメートルの鶴見川は東京都町田市に水源があり、横浜市内をうねるように通って東京湾に注ぐ一級河川だ。流域面積は235平方キロメートルと大河ではないものの、流域の都市化率は85%。流域内の人口密度は1平方キロメートル当たり8000人を数え、全国109水系の一級河川のトップに立つ。 台風19号の影響で冠水した日産スタジアム周辺(鶴見川堤防から撮影、10月13日)(横浜市体育協会提供) 暴れ川を総合治水対策で制圧 鶴見川はもともと洪水が起きやすく、古くから「暴れ川」と
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