今年10月、「善意の完全セルフ」をうたって静岡市に開店したコンビニエンスストアが11月末で閉店した。わずか2カ月で閉店に至った理由とは――。 「短い間でしたがご愛顧ありがとうございました 店主」 11月30日早朝、完全セルフコンビニ「アガペーストア 井川店」の入口には閉店を告知する張り紙を張るオーナーの安部さん(65)の姿があった。 「善意に頼りすぎました」 かつてはレジ打ちと品出し・補充が主だったコンビニの業務だが、今では宅配便からATMまで取り扱いの幅が広がっている。さらに店内にキッチンを備える店舗も増えており、調理まで任されるようになると、「割に合わない」と辞めるアルバイトが増えた。人件費も年々高騰していることから、安部さんは店員ゼロの完全セルフコンビニとしてリニューアルすることを決めた。 「元々ここには近くの人しか来ないですし。昔キャベツの無人販売所をやっていた頃、売れた数と料金箱
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