なぜ自然界において人間だけが過食をし、肥満や糖尿病などの問題に見舞われているのか。この疑問を解く鍵が「食欲のメカニズム」にあると直感した私は、人間の食欲がどのようにして働くのか、何を食べるか・いつ食べるのをやめるかがどのようにして決まるのか、人間で実験をして突き止めることにした。 被験者は最初の2日間、肉、魚、卵、乳製品、パン、果物、野菜などのビュッフェから、好きなものを好きなだけ食べることができた。食べたものの重さと成分は、その都度細かく記録される。 続いて3日目と4日目に、被験者は2つのグループに分けられ、食事の選択肢を狭められた。 一方のグループは高タンパク質食のビュッフェ(肉、魚、卵、低脂肪乳製品メイン)を提供され、もう一方のグループは肉・魚以外のさまざまな低タンパク質・高炭水化物・高脂肪食(パスタ、パン、シリアル、デザートなど)を与えられた。このときも、すべての被験者は与えられた
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