10月18日、日銀が公表した「金融システムリポート」では、金融機関の債券投資拡大に伴い、金利が1%上昇した場合、大手行、地域銀行ともに国債など保有債券に2兆円超の評価損が発生するとの試算が示された。写真は8月、都内で撮影(2011年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 18日 ロイター] 日銀が18日に公表した「金融システムリポート」では、金融機関の債券投資拡大に伴い、金利が1%上昇した場合、大手行、地域銀行ともに国債など保有債券に2兆円超の評価損が発生するとの試算が示された。 信用リスクや株式リスクなども含めたリスク全体では、大手行、地域銀行ともに自己資本のTier1(基本的項目)の範囲内に収まっており、日銀では日本の金融システムについて「全体として安定性を維持している」と位置づけているが、日本国債と米・独国債は価格の連関が強く、海外市場の変調が日本市場に伝播する可能性も指摘し