アルゼンチン中央銀行は12日、主要政策金利LELIQ(7日物中央銀行債金利)を36%から38%に引き上げた。インフレ加速を受けた措置。 発表文によると、中銀政策委員会はレポ金利と譲渡性預金(CD)の金利も引き上げた。この決定に先立ち発表された10月の消費者物価指数(CPI)は前月比3.8%上昇と、今年最大の伸びとなった。エコノミストの予想中央値は3.1%上昇だった。前年同月比の上昇率は37.2%。 今回の利上げは、伝統的な政策の活用に向けた動きの一環で、インフレ抑制のほか、9月に外貨取引規制を強化したことを受けたドル需要増加を抑える狙いがある。 ペソの公式レートと「ブルーチップ・スワップ・レート」として知られる並行為替レートの差は10月に最大130%まで拡大したが、政府が幾つかの措置を講じたことにより、この差はその後87%まで縮小した。そうした措置の1つは一連の利上げで、今年初めの利下げ決