2020年10月7日のブックマーク (1件)

  • 「優生思想」と向き合うことは、自身の中の「加害性」に気づくこと(安田 菜津紀)

    2度目のアウシュビッツ訪問で 心地よい涼しさの、風が穏やかな朝だった。それだけに、レンガ造りの建物を囲む有刺鉄線が、青空の下で余計に物々しく感じられる。敷地内の通路には世界中からのツアー客が行きかい、すれ違う度に違う言語が耳をかすめていく。 2017年9月、私はポーランド南部の街、オシフィエンチムにある、アウシュビッツ=ビルケナウ博物館(以下、アウシュビッツ博物館)を訪れていた。第二次大戦中、ナチス・ドイツはユダヤ人の「絶滅計画」を実行に移していった。それ以前にも繰り返されていたユダヤ人の虐殺が、この計画によって格化していったのだ。 強制収容所として作られたアウシュビッツでは、1940年6月から1945年1月までの4年7ヵ月の間に、約110万人が犠牲になったとされる。ユダヤ人だけではなく、多数のポーランド人やソ連人捕虜、ロマ人、同性愛者、障害者らがここで殺害されていった。 生きるに値しな

    「優生思想」と向き合うことは、自身の中の「加害性」に気づくこと(安田 菜津紀)
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    oono_n 2020/10/07