書くといふこと「オッパイなんて実はどこにもないんだ。それでも僕はあの日からずっと探しつづけているのさ。夢にまで見た理想のオッパイを」朝のラッシュ。混雑率200%。人ごみの群れ。ステンレスの車体に、赤と緑のクリスマス仕様の帯。慌ただしく殺気立った朝に似つかわしくない駅員のオッサンの間延びしたアナウンスとともに電車がホームに滑り込んでくる。規則正しく整列する兵隊のような奴隷リーマンたちの集合体。毎日毎日ぎゅうぎゅうにオッサンどもが特選詰め合わせお中元セットにされた地下鉄に乗って、僕らは今日も都心へと向かう。東急田園都市線。二子玉川8:08発。いかにこのジャパンをリードする最先端のメトロポリタン・トーキョーといえど、ここまで最凶にクレイジーな満員電車はめったにお目にかかれたもんじゃないんだぜ。田んぼがどこまでも無限に広がる牧歌的でのどかな田舎からやってきたおのぼり野郎ども、この養豚場のブタさん以