Egison 開発記 (修士編) 最初にEgisonの構想を練り始めたのは修士に入る2週間前だった。 集合のパターンマッチを直接的に表現できるプログラミング言語を作りたいという動機で研究を始めたのだが、既存の研究に筋が良いと思えるものがひとつもなく自分で一から構想を練り始めた。 自身の中のコンピュータサイエンスについての認識を一から構築し直そうという気分で研究を行っていた。 Egisonの構想を練る事自体はかなり楽しい作業ではあるのだが、けっこう勇気のいることだった。 Egisonの実装を始めようと思えるくらいまで構想が固まってきたのは修士1年と修士2年の間の春休みのころだった。 そして3ヶ月ほどかけて実装を行い2011年5月24日に最初のEgisonをリリースした。 初めてEgisonでポーカーの役判定のパターンマッチを実行した時は人生で一番のレベルで感動した。 世界で初めて直接、集合の