専門家との意見交換会で、防災拠点の複数化の必要性について、とうとうと持論を展開していた橋下知事の顔色が変わったのは、名古屋大の福和伸夫教授(建築学)が、咲洲庁舎について「倒壊の可能性も検討すべきだ」と発言したときだった。
専門家との意見交換会で、防災拠点の複数化の必要性について、とうとうと持論を展開していた橋下知事の顔色が変わったのは、名古屋大の福和伸夫教授(建築学)が、咲洲庁舎について「倒壊の可能性も検討すべきだ」と発言したときだった。
大阪府の橋下徹知事は18日、府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区、旧WTC)に本庁舎を全面移転する構想について、断念する意向を表明した。 同庁舎の安全性を検証する専門家から、高層ビルが影響を受けやすい長周期地震動に対する脆弱(ぜいじゃく)性を指摘され、「防災拠点としては難しく、全面移転はあり得ない」と述べた。第2庁舎としての役割は当面維持するが、活用が困難な場合は、昨年6月に約85億円で購入した同庁舎から職員を引き揚げる可能性にも言及した。 東日本大震災で周辺は震度3だったが、55階建て(256メートル)の同庁舎は約10分間揺れ、約360か所損傷。最上階付近の振幅は約2・7メートルに達した。 橋下知事はこの日、防災や建築の専門家と意見交換。専門家は「震源が近い南海地震では、振幅は5倍の12メートル以上に及ぶ可能性がある」などと述べた。 これを受け、橋下知事は耐震補強を追加し、現状のまま第
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