Chapter10(終) ─審判の日─ <<contents (9)<< ▽参考文献 ▼取り入れなかった噂・デマ・中傷・事実と確認できない話 ■子どもたちは立ちすくみ…… 事件の1週間前に少女をからかって、カッターナイフを振り上げられた同級生男子がいた。 市教委の報告書にその一件が「予兆」と記載され、さらに校長が「男子から報告がなかったのは残念」的に口にした。その男子は「自分のせいだ」と悩んでPTSDになった。 2010年3月──。この件について九州弁護士会連合会が、市教委と元校長に問題があったと勧告した。 少女の属していたミニバスケ部の関係者は、 「あの子はとくに上手くなかった。退部した後、一度だけ試合に呼ばれて、自分は必要なんだと思ったかもしれない。でもクラブとして評価は高くなかった。それで蔑ろにされたと思ったんじゃないの」 と、したりげにマスコミに話した。 やはり少年スポーツの大人は