[画像:株式会社トリスタ公式サイト] 株式会社KADOKAWAの子会社で電子書店「BOOK☆WALKER」などを運営する株式会社ブックウォーカーは4月1日、「読書メーター」「ブクマ!」「ニコニコ静画(書籍、漫画、イラスト)」を運営する株式会社トリスタの全株式を取得し子会社化しました。 トリスタは「読書メーター」の運営会社で、2014年10月に株式会社ドワンゴが17億円で買収、完全子会社化しています。2017年10月より経営体制を刷新、ドワンゴの「ニコニコ静画(書籍、漫画、イラスト)」を中心とした出版関連のITサービスを運営する会社になりました。また、同じタイミングで株式会社Labitが運営していたフリマアプリの「ブクマ!」を事業承継、株式会社KADOKAWA「ComicWalker」へのシステム提供も開始しています。 なお、ドワンゴが運営していた電子書店「ニコニコ書籍」は2017年9月にリ
売っていないものは買えません。電子出版市場の盛り上がりには、ラインアップの増加が不可欠です。では、いま実際にどれくらいの本が電子化されているのでしょうか? Amazon で出版社別に調べてみました。 前回、2016年10月16日の調査結果はこちら。 調査概要 結果をご覧いただく前に、以下のようなことを前提としたデータだということをあらかじめご了承ください。前回同様、かなり荒っぽい調査です。 まず、「出版点数」は Amazon の「本(和書)」で全件検索した結果です。Amazon に登録されているかどうかがポイントになります(つまり古書も混ざっています)。また、「電子化率」という言葉を使っていますが、出版社によっては「Kindleストア」向けの配信を減らしたり遅らせたりしている場合もあります。 例えば「朝日新聞社」のようにイーシングル(短い電子書籍)を多く出している場合は「電子化率」という言
電子取次業界第1位の出版デジタル機構を、第2位のメディアドゥが買収したことの意味について、出版ニュース2017年5月上旬号に寄稿しました。以下、掲載時のまま、常体文章です。 業界2位が1位を買収 メディアドゥは3月31日、出版デジタル機構を子会社化した。IR資料(※1)によると、メディアドゥの2017年2月期売上高は155億3200万円(実績)。出版デジタル機構の業績推移も公表されており、2017年3月期売上高は200億6900万円(見込)。電子取次市場でシェア2位の企業が1位の企業を買収した形であり、3位以下の企業にとっては脅威だろう。もしかしたら独占禁止法に違反するのでは? という声も散見されたが、公正取引委員会の審査は問題なく終了している。 なぜ独占禁止法に違反しないのか? それは、電子出版市場におけるこの2社のシェアが、実はそれほど高くないからだ。2社の売上高合計は約356億円(概
「そろそろ電子出版の配信点数と、電子出版の売上高が比例するのではないか?」という仮説を出版社別・ジャンル別に検証、出版ニュース2017年3月上旬号に寄稿しました。以下、掲載時のまま、常体文章です。 出版科学研究所による毎年恒例の出版物発行・販売概況が『出版月報』2017年1月号に掲載された。2016年における紙の出版物推定販売金額は前年比3.4%減の1兆4709億円(511億円減)、書籍が0.7%減の7370億円(49億円減)に対し、雑誌は5.9%減の7339億円(462億円減)。書籍と雑誌の販売額は、41年ぶりに逆転した。 そのいっぽう、電子出版市場は高成長を維持している。27.1%増の1909億円(407億円増)。市場占有率は11.5%まで拡大した。ただし、2014年から2015年にかけては31.3%増(358億円増)、2016年上半期は28.9%増であり、金額はともかく、成長率は少し
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く