発達障害者がたくさん「発見」され、それを排斥するのが今日の風潮である。しかし不思議なのは、障害者がこんなにたくさん遺伝子を残してきたことである。発達障害の遺伝のしやすさは経験的に認識されている。発達障害の傾向は親子で似通っていることが多いので、劣性遺伝ではなく優性遺伝と考えていいだろう。これだけ親から子へダイレクトに受け渡される障害者の遺伝子が脈々と生き残ってきたことは不思議である。 発達障害者が最も困難を抱えているのが婚前交渉である。ここ数十年の日本においては、セックスに飽きたら結婚というライフスタイルが選択されており、おそらく有史以来初めてだと思われる。明治から昭和20年までが性的モラルの一番うるさい時代であろうし、それ以前はゆるいことも多かっただろうが、江戸時代以前だと早婚が基本であり、セックスに飽きたらようやく結婚というわけではなかった。 親が娘の結婚相手を選ぶという観点から言うと