日本政府は原子爆弾を「新型爆弾」と呼んだ。1945年8月6日の広島投下、9日の長崎投下のどちらも政府と大本営はその語を用いている。 これは「原爆を知らなかったため」と片付けられている。原爆の存在は知らなかった。だから仕方がない、といった理解である。 それは本当だろうか。日本は広島・長崎に投下した爆弾が原子爆弾であるとは認識できなかったのだろうか。 それは間違いである。なぜなら、日本は原子爆弾だと承知していたためだ。そのうえで原爆と認めれば戦争継続は不可能となり敗北を認めなければならない。だから、原爆投下の事実を認めず、代わりに「新型爆弾」と呼んだのである。 日本人も原爆は知っていた もちろん、疑問が浮かぶだろう。「当時の日本人は原子爆弾を知らなかったはず」「それなら新型爆弾と呼ぶのは当然だ」といった内容である。 実際に、アメリカは原爆開発計画を徹底秘匿している。マンハッタン計画はルーズベル

