参院予算委で枝野幸男官房長官(左上)の答弁をを不服とし、与党理事に委員長に抗議するよう促す自民・山本一太氏(右下)=国会内で2011年3月4日午前10時21分、藤井太郎撮影 4日の参院予算委員会で、自民党の山本一太氏が、韓国が占拠中の島根県・竹島について前原誠司外相らに「不法占拠」かどうかを執拗(しつよう)に聞き、約20分間で審議が10回以上中断した。 「イエスかノーで(答えて)」とただす山本氏に対し、前原氏と枝野幸男官房長官が「法的根拠のない形で支配されている」と答弁。同じ答弁が計15回繰り返され、山本氏は「自民党政権は不法占拠と言っていた」と非難した。 政府は日韓関係への配慮から、首相や閣僚級の発言では「不法占拠」を明言していない。国会の会議録検索ウェブサイトによると、小泉政権以降の首相、外相で竹島を「不法占拠」と明言したのは07年6月の麻生太郎外相(当時)だけだった。【田中成之】