2020年の実用化を目指している今の100倍の通信速度を実現する次世代の通信システムについて、総務省は有識者による懇談会を設け、今後、想定される新たなサービスや課題について検討を始めました。 総務省は2020年には今の携帯電話などで使われている通信システムの100倍の通信速度を実現する第5世代と呼ばれる通信システムを実用化する方針で、26日の会議では想定される新たなサービスや課題について議論を始めました。 特に、交通の分野で見込まれる自動運転の導入では、1キロ平方メートル辺り100万台もの端末が接続できるという第5世代の通信環境が欠かせないとされており、今後、自動運転に必要な精度の高い地図が求められることや、車が通信する場合のセキュリティを高める方法の検討が必要だとして議論を進める方針です。 懇談会では、ことし7月をめどに報告書を取りまとめます。