1960年代後半に盛り上がりをみせた反体制文化の夢が崩れ去ったあと、その文化を音楽で彩ってきたアーティストたちはみな、同じ問題に直面した。つまり、「さて、次はどうすべきか?」ということだ。 そして、60年代を代表するロック・ミュージシャンたちはそれぞれに違った答えを導き出し、70年代に入って最初に発表したアルバムでそれを表現してみせた。ザ・フー、ザ・ローリング・ストーンズ、そして新たにソロとなった元ザ・ビートルズの二人。彼らは各々のやり方で、理想主義や冒険心に満ちた60年代から現実主義の新時代へと移り変わる厄介な端境期を乗り越えたのである。 <関連記事> ・ザ・フー『Life House』解説:難解過ぎて発売されなかった“SFロックオペラ” ・スペインとロシアでローリング・ストーンズ『Sticky Fingers』のジャケが変わった理由 ・ストーンズ、18年振りのスタジオアルバム『Hack
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