Windows版・Linux版Firefox 61では、Tab Warmingと呼ばれる機能が有効化されている(Bug 1456602)*1。タブを切り替える前にいわばウォームアップを済ませておく機能で、ユーザーに見えないところで処理を先取りするため、結果的にタブの切り替え処理が速くなったように感じられる。 タブ切り替えのウォームアップとは具体的に何だろうか。現行のFirefoxはマルチプロセス化されているので、タブを切り替える場合、メインプロセスから切り替え先のタブを司るcontentプロセスに対し、レイヤーツリーを生成するよう指示が出され、その結果がcompositorプロセスに送られて合成(Compositing)の処理が行われる*2。ウォームアップとは、この一連の流れをタブの切り替えが行われる前から開始しておくという意味だ。その後タブの切り替えが実行されなかったときは、レイヤーツリ
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